「チーズはどこへ消えた?」という本、ご存知ですか?10年前に会社から配布されたのですが [雑感]

また、また、昔の話。

10年前、まだ会社勤めをしていたとき、会社から「チーズはどこへ消えた?」という本(絵本のようなもので、すぐ読める内容です)が、全従業員に配布されました。

内容は、二人の小人と二匹のネズミが自分たちの部屋にあったチーズが突如、消えてしまうという事態に遭遇してどのような行動をおこすかといったものだったと思います。

ネズミたちはすぐさま、チーズを求めてこれまで慣れ親しんだ部屋を出ていくのに対して、小人たちは「なぜチーズが無くたったのか。これからどうしようか。」と思い悩みます。小人のひとりは「また、チーズが戻ってくる」と信じ何も行動をおこさないのですが、もう一人は「ここにいても仕方がない」と思いを決し、この部屋を出ていきます。

出て行った小人はチーズのある部屋をなかなか見つけることができず「こんなことなら部屋を出るのではなかった」と悔いたりもしますが、結局は大きなチーズのある部屋を探し出し、「部屋をでる」という自分の選択が正しかったことを実感するわけです。

この本を読んだ当時、会社は事実上倒産しており、再生を請け負った別の会社の経営者がリストラなどを実施しているところでした。私もこの会社に「残るか、出ていくか」思い迷っていたのですが、新しい経営者がこの本を読めとわざわざ帯までつけて、全従業員に配布したのは意識改革というより「早く辞めて、違う道を歩んだほうがいいぞ」と言われているような気がして(実に巧妙な退職勧奨ですが)、「出て行こう」という決断をすることができました。

確かに苦難の道を歩むことになりましたが、今は何とかそれなりの新しいチーズを見つけることができました。会社に残っている仲間の話を聞くと彼らも同じように苦難の道を歩んでおり(今も?)、どちらの選択が正しいとはまだ判断できませんが、今のところはよかったような気がします。

選択の時期や年齢、周辺環境にもよりますが、会社を辞めるのか、残るのかは本人の意思次第だと思います。「何となく」という気持ちで会社を辞めた人はおおよそうまく行っていないようです。

大切なことは、本人の気持ちということですね。

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