人事異動は「期待」「育成」そして「信頼」につながってこそ意味があります。 [品川トピックス]

喜んでもらえる人事異動はまだしも、本人の意に沿わない人事異動は注意が必要です。

「なぜ私が?」「その部署には行きたくありません。」などハッキリとした意思表示をしてくれれば、対応のしようがありますが、何の反応もなく異動先で期待した能力を発揮してもらえない、あるいは数カ月すると退職の申出があると、すでに「手遅れ」ということに。

そういう意味で人事異動は、従業員の気持ちになって準備する必要があります。異動の意図を充分に説明し理解させる必要があります。「きっと理解してくれるだろう。」「喜んで赴任してくれるはず。」という思い込みはすべきでありません。とりわけ昇進昇格に関しては「本人が受け入れるはず」と思いがちですが、本人には突如とした発令は「重圧」になり、却って逆効果になりかねません。

「今までの職務の流れと異なる職務に就かせる。」「転勤などこれまでの職場が変わってしまう。」「昇進昇格により責任が重くなる。」といった大きな異動については、事前に本人と話し合い異動の目的や会社の期待レベルといったことを伝え、受諾できるかを確認すべきです。

「人事異動なんだから従業員は従うべき。」という考え方は確かにその通りですが、人事異動が企業にとって期待した効果を発揮させるためには、従業員の立場に立って取り組むことは非常に重要です。理解、納得してもらい「自分は会社から期待されている。」と思って異動赴任してもらえば、そうでない場合より数倍の成果を発揮できるはずです。

もちろん、従業員にとって願ってもない人事異動であっても育児や介護など本人の生活事情によって、不本意ながら受け入れられない場合もあります。このときこそ、会社は十分、その事情を踏まえて解決できる場合は対応策を考え、解決できない場合は思い切って本人の事情を汲み取って、今回の異動を見送ることも大切です。その事によって、従業員との信頼関係が醸成できれば、違った意味で大きなプラスとなるからです。

「きっと喜ぶはず」「人事異動を受け入れて当然だ」という思い込みだけはくれぐれもご注意ください。
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