戦略的労務管理のすすめ15 [品川トピックス]

「新卒や若年労働者を採用しても1年もたない。」この7,8年、事業主と面談すると必ず出てくる悩み事で最も多い一つ。

「一生懸命、面接して大卒20人採用したけど、1年後に残ったのはゼロ。2年続けてゼロやで。どう思う?」半ば憤りに近い顧問先の社長の嘆きに「私が責任をもって面接して、採用すれば15人は残るようにしますよ」って言えればいいですが、ちょっと無理ですね。

これは事業所の採用方法が悪いのが原因ではありません。事業規模の大小にかかわらず経営サイドの悩み事のようです。

この問題、中途で20代の若者を採用しても同じです。いや、大卒よりもっと悲惨な結果になります。

何故でしょうかね。よく「長時間労働やノルマでストレスを感じてしまうから」「ゆとり世代で切羽詰まった感覚が乏しく、勤め上げようという気概が見られない」という専門家の方がいらっしゃいますが、どうでしょうか。

原因は確かに社会環境や若者の気質の問題にあるのかもしれませんが、目の前の「労働力を確保する」という現実には何の役には立ちません。

「面白い仕事、やりがいのある役割を与えれば良い」と言いますが、その仕事が面白いかやりがいがあるかは、1年や2年でわかるわけがないのです。

じゃあどんな戦略があるのか、「定着」に戦略はないというのが結論です。定着するまで懲りずにどんどん採用するしかありません。

その内、必ず何人かは残ります。実は意外とそうやって残った人材こそ、結構「会社の宝」に化けてくれます。

少々無責任ですが、「懲りずに採用を続ける」これしかないようです。
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